かまくらを造ろう!   ぺんしょんかむるーぷす HOME  
     
         

 
     
 
     
 
   

 スコップとソリを持った集団が浅間山に向かって歩いて行く。足にはスノーシューを履いて。年配者もいれば小学生もいる。顔はみんな生き生き、楽しそうだ。ふかふかの雪の中を歩くこと30分、ブナの林に到着。彼らは先ず、お茶を飲むためのテーブルを作り始める。慣れた作業なので簡単にテーブルは作られてしまう。そして、丸いテーブルにはそれぞれが持ってきたご馳走が並べられる。秋田の「きりたんぽ」、名古屋の「味噌煮込みうどん」、福岡の「豚骨ラーメン」などなど・・・、一升瓶も真中に鎮座する。初めて顔を合わせる人たちもここで打ち解けて、テーブル同様に丸い輪が出来てしまう。根が生えてしまいそうな雰囲気になるが、秋田隊長の号令で作業が開始となる。
 先ず彼らがとった行動は、雪を集め山のように高く盛り上げること。ここでソリ部隊が活躍している。山になった雪の上では子供達が、次から次へと運ばれるソリ部隊の雪を処理するのに大忙し。みるみる雪の山は高くなり、2mほどに膨れ上がる。半円球になったところで作業は一旦中止。ここから作業がガラッと変わる。今度はスコップを持った戦士が雪の山に突進、おもむろに、雪の山を掘り始めた。みるみるうちに穴は大きくなり、戦士の姿は穴の中に消えて行く。今度はその穴の中にソリが投げ込まれた。ソリを引っ張ると雪がたくさん乗っている。ソリ部隊はそれを持って行き、別の場所に積み上げ始めた。ただ積み上げるのではなく、傾斜を付けながらカーブも作っている。穴の中を見ると、今度はもう一人、戦士が増えている。二人が入っても作業できるくらい穴は大きくなっているようだ。雪山の周りでは彫刻家がスコップで飾りを施している。戦士が穴から出てくると、今度は神官が入る。神棚を作ったようだ。そして、みんなの行動が止まり、私の目の前に現れたのは巨大な「かまくら」と「ボブスレーコース」、宴会用の「テーブル」、反省用の「独房」である。これが、噂の浅間山の「巨大かまくら」か!20人で宴会したという伝説の「かまくら」がまた造られた。疲れているはずなのに、みんなの顔は子供みたいに輝いている・・・・・

その夜は、また大人に戻った「かまくら〜な人たち」の奇声が浅間山に響き渡っていたようだ。

   
   
   
   
   
                 


□ 2013年
□ 2012年 かまくらとBCクロカンスキー&エアーボード
□ 2011年
□ 2010年
□ 2009年
□ 2008年 Vol.2

□ 2008年
□ 2007年 Vol.2 かまくら作りと雪遊び
□ 2007年 かまくら作りと雪遊びとやせ馬
□ 2006年 かまくら作りとスノーシューイング
□ 2005年 かまくら作り
□ 2004年 かまくら作り
□ 2003年 かまくら作り