天気図とにらめっこしながら決めた黒部・平の小屋からの釣行。富山県側は雨マークばかり、長野県側が曇りと言うことで予定を変更する。
前日、姫川本流の爆釣モードを引提げての入渓に心も弾む。扇沢を7：30のトロリーバスに乗り込む。１０分程で黒部湖に到着。そのまま、ダム沿いを歩いて行くが、平日なので観光客は少ない。ダムを渡り終わると直ぐに黒部湖沿いの登山道に入り、観光地ムードから離れる。途中、３回の休憩を入れて３時間２０分で平の小屋に到着。建物は新築されたばかりで、まだ木の香りが漂う。
小屋のご主人に渓の様子を聞いてヌクイ谷に入ることにする。５０cmイワナがいると教えてもらったので、期待に胸が高鳴る。入渓場所を間違えて、余分なアルバイトをしてしまったが、無事13：00入渓。KUNI氏に先行してもらい、私は下流から釣り始める。水量が多くポイントは難しいが、直ぐに最初のイワナをゲット。２０cmの元気のいいイワナだ。３尾まではトントン拍子、型は小さいが源流のイワナだけあってみんな元気がいい。しかし、だんだん渋くなってくる。KUNIと合流するが、彼はぜんぜん駄目だと言う。重い荷物を担いで歩いてきたので、体力をだいぶ使ったようだ。集中力が残っていない様子。エネルギー補給をする為に休憩。自分一人だったら、休みなしに釣り続けてしまうところだが、仲間がいるとのんびり休憩出来ていい。
時々、スコールにあいながら、かなり遡上したけど渋さは増すばかり。５０cmイワナの事も頭の中から消えていってしまった。４時半、雨足も強くなったので止める事に。今日の釣果は２０〜２５cmが５尾、人がたくさん入っていることもあり渋い釣行であった。
帰りに、細い流れの落ち込みを見つける。遡上する時に滝が見えていたので気になっていた所だ。絶好のポイント、逃す手はない。早速、フライを落としてみる。2投目に期待通り出てきてくれる。確かな手応え、元気がいいがスペースが狭い為、走られる心配はない。慎重に取り込む、29cmの黒部イワナ、今日の締めくくりにふさわしい。ここまで来た甲斐があった。
今日の平の小屋の宿泊者は全員（12名）釣り人。50cm近いマスを釣った人の、テンションの高い話に引きずり込まれながらの夕食、ここの人気度が伺える。フライでライズ釣りをしたそうな、今度50cmマスにチャレンジしようかな。そのマスの刺身もご相伴になったし、ご主人も釣り話に入ってこられ、楽しい夕げとなった。
翌日はヌクイ谷の下流を1時間ほど、帰る途中、中の谷を1時間釣ってみたが、やっぱり渋い状態は変わらない。今年は水かさが多く難しい釣りとなったが、大物が遡上している様子、日を改めて挑戦したい。 |
