ガイド倶楽部のツアー 乗鞍沢&雪倉岳   02/04/19〜21
久しぶりに天気に恵まれた雪倉岳ツアー。
3度目の挑戦、Sさんの念力が通じたか今年は2日間とも快晴。雪融けが急速に進んでいるため(先週より1メートル近く雪面が下がっていた)下部の状態はあまり良くないが、上部はまだまだ最高のコンディション。「パリパリ」音が気持良いフィルムクラストを蹴散らしながらみんなで爆走。登りの辛い5時間半のアルバイトの報酬が最高の条件だったので、みんな雄叫びをあげるのも自然のこと。天気、滑り、温泉と三拍子そろった良いツアーでした。
最高の条件で滑りも気分も最高!
4月19日 快晴
 栂池〜天狗原〜乗鞍沢〜蓮華温泉
天狗原から乗鞍沢を目指す
オオシラビソの背丈もだいぶ高くなり雪融けが進んでいる。先週よりマイナス0.7メートル
乗鞍沢に滑り込む
ここは大斜面で滑りやすい
一滑りして一服
今日は天気も雪質も良好、調子も出てきたぞ!
乗鞍沢出合
かなり強烈なデブリ、先週末のかな?
乗鞍沢下部
だいぶ狭くなってきたが全然問題なし
橋の手前
取り付きも辛うじて大丈夫。あと1週間持つかな?
蓮華温泉に到着
途中、鈴木ガイド(テレマークスキーと山菜取りの名人)が行者ニンニクを見つける。これを肴に野外で宴会に・・・・・・。「ビール、ビール!」と叫ぶも小屋に人影なし。ゆっくり来たつもりだが、時間はまだ1時半だ。やっとオーナーが現れ、無事宴会に相成りました。こんな時のために味噌も用意されていて、早速、食す。ピリッとした辛味がビールには最高の肴。ビールも進むこと「もう一本!」
 4月20日 快晴 雪倉岳往復 蓮華温泉泊
今日も快晴、瀬戸川目指して6時30分、出発!
瀬戸川に到着
蓮華温泉からトラバースを続け、1時間ほどで瀬戸川に
雪倉ノ滝右岸を行く
いきなりの急騰、心拍数も急上昇
いよいよ、標高で1200メートルの登りが始まる
ハイマツ帯(標高2400メートル)で昼食
12時を回ったのでここで昼食を取る。あと頂上までは30分あれば登れそう、先は見えた。まだ羽が白い雷鳥が出迎えてくれた。
頂上直下の最後の登り
最後の最後まで頂上が見えない雪倉岳、高度計を見ながらラストスパート。
全員無事登頂、お疲れ様!
ヤッパリ苦労して登ったからこの感動が得られる。今日は360度の大展望、白馬岳、剣岳、立山が直ぐそこに。連休過ぎのツアーコース、柳又が見えるが雪の着きが心配。
「キャホー!」の声がこだまする頂上直下の大斜面。声を出さずにいられません
標高差1200メートルの大滑降は何にも変え難き感動もの。身体はクタクタなのに気分は爽快。登ることを考えると直ぐには足が向かないはずが、時間の経過と伴にまた行きたくなるのだから不思議だ。
4月21日 曇りのち雨
蓮華温泉〜角小屋峠〜木地屋
何度も何度も、昨日滑った雪倉岳を仰ぎ見る
あの感動は忘れがたし!

7時30分蓮華温泉出発、11時30分木地屋部落に到着。里は瑞々しい新緑の始まり、フキノトウが元気に出迎えてくれた。里は春なのですね。